もち暦

岩手県南部にある一関・平泉地域は、江戸時代の伊達藩から伝わったもち食文化が受け継がれている「もちの郷」です。もちの食べ方が全国で一番あり、そして毎月もちを食べる日(年間60回以上!)があります。季節の行事や農業にまつわる日など、日常食としてもちが食べられてきました。もちは私たちの生活と密着しているとても身近な食べ物です。

代表的な行事ともちの種類を「もち暦」にまとめました。

旧暦の

和風月名 時期 行事名 食べるもちの名称
1月 睦月 1~3日 正月もち 鏡餅、お供え餅
5日 町年始 まるこ餅
6日 若木迎え 雑煮
7日 七草 お粥餅
11日 農始め ふくどい餅
15日 小正月行事 あわぼ餅、雑煮もち、きな粉餅など
16日 女の正月
18日 十八夜精進 しろっこ餅
20日 二十日正月 みずき団子、あわ餅
2月 如月 1日 つた(蔦)の正月 餅料理
8日 入日団子
3月 弥生 3日 桃の節句 よもぎ餅
12日 山神様お精進 小豆餅、ごま餅、しょうが餅、雑煮餅
8~24日 春彼岸 牡丹餅
4月 卯月 4月8日 お釈迦様の誕生日 よもぎ餅、小豆餅
4月23日 二十三夜精進
5月 皐月 5月2日 八十八夜 よもぎ餅
5月4日 菖蒲湯 よもぎ餅
5月5日 端午の節句 かしわ餅、草餅、小豆餅、白餅、ごま餅、豆腐餅など
5月18日 お十八夜
5月下旬 早生田植え
5月下旬 植え上がり餅 まんが(馬鍬)洗い餅
6月 水無月 1日 ムケの朔日 歯がため餅
15日 お天皇様 焼き餅
24日 予報祭 予報祭餅
7月 文月 7日 なぬか日 小豆はっと
13日~ お盆行事 土産餅
8月 葉月 1日 八朔の朔日 八朔の苦餅(ぼた餅)、小豆餅、納豆餅
15日 お名月様 月見団子
9月 長月 1日 二百十日
9,19,29日 菊の節句 ミクニチ、九日餅
18日 お十八夜 餅料理
20日~26日 秋彼岸 餅料理、おはぎ
10月 神無月 1日 お刈り上げの朔日 お刈り上げ餅
10日 大根のお年越し 小豆餅、汁餅
13日頃 十三夜 餅料理
20日頃 恵比寿様の年越し まるこ餅
11月 霜月 11日 いっぺぁ餅 いっぺぁ餅
15日 油しめ 油しめ餅
24日 お大師様のお年越し 果報団子、果報もち
12月 師走 1日 水こぼしの朔日 川よけ餅
1日 川上がりもち 川上がり餅
5日 竈人(そうじん)様のお年越し
8日 八日団子
27日 すす払い すすはき餅
28日 めえだまならす
31日 お年越 お供えもち

 

 

もち食文化の歴史